10年くらい前に、iPadでイラストを描いてLINEスタンプを作ったことがあるんですよね。
1つのパッケージを作るのに何週間もかかって、やっと枚数がそろったと思って申請したらリジェクト。直して、また申請して、また修正して。
あれから何年も経って、最近はAIを使えば初心者でもLINEスタンプを作れる、みたいな話をよく見るようになりました。
じゃあ実際、昔の手描きと比べてどれくらい違うのか。
今回は、昔の手描き経験がある状態で、AIを使ってLINEスタンプ作りをもう一度やってみました。
そもそも、なんでまたLINEスタンプを作ろうと思ったのか
家には小さい子どもがいて、妻とのLINEってだいたい似た内容になるんですよ。
幼稚園の送り迎えどうする? 今日のご飯どうする? 何か買って帰るものある? みたいな感じですね。
毎回同じような文章を打つのが地味に面倒で、「これ、普段使う言葉だけでスタンプ作ったら楽なんちゃう?」と思ったのがきっかけです。
せっかくなら、昔みたいに全部手で描くのではなく、今のAIを使ってどこまで作れるのかも試してみようと。
10年前は、1個ずつ描いて、修正して、また描いていた
昔作ったときは、基本的に全部自分で描いていました。
キャラクターを描いて、文字を入れて、サイズを合わせて、枚数をそろえる。
それだけでも結構時間がかかるんですけど、申請したあとにリジェクトが来ると、またその画像だけ修正して出し直し。
今思うと、よくやってたなと思いますw
この2つがそれですw
iPadのProcreateってアプリで、Apple Pencilを使って頑張って描いてました。
ぱんだるまの方は40個あって、表情とかも似てるので、何回もリジェクトが来た記憶があります。
宅建の方はポーズである程度変化を付けられたので、3回ぐらいのリジェクトでいけた気がしますね。


今回は、まずAIに「普段使うセリフ」を大量に出させた
今回まずやったのは、絵を作ることではありません。
先に、夫婦や家族のLINEで実際に使いそうなセリフをAIにまとめて出してもらいました。
自分で40個全部考えようとすると、途中から「了解」「OK」「ありがとう」みたいな似た言葉ばっかりになってくるんですよね。なので、最初から40個に決め打ちせず、まず50個くらい一気に出してもらいました。
ここはAIを使うメリットがかなり大きかったです。自分では思いつかない言い回しも混ざるし、「朝」「送り迎え」「ご飯」「買い物」「帰宅」みたいに、普段のやり取りを場面ごとに分けて考えさせると候補の幅も広がります。
ただ、AIが出した50個をそのまま全部使ったわけではありません。実際に妻とのLINEで使うかどうかを見ながら、「これは使う」「これはたぶん使わん」「これは似てるからどっちかでいい」と削っていって、最終的に40個に絞りました。
このやり方だと、ゼロから40個ひねり出すよりかなり楽です。AIに全部決めてもらうというより、候補を大量に出してもらって、最後は自分で選ぶ。今回のスタンプ作りでは、この使い方が一番しっくりきました。


40枚を一気に作ったら失敗した
最初は「AIなんだから40枚まとめて作った方が早いやろ」と思って、一気に生成させてみたんですけど、これは普通に失敗でした。
全体で見るとそれっぽく完成してるんですけど、よく見ると何個かに1個は文字の位置がズレていたり、文字サイズが妙に小さかったり、表情や線の雰囲気が少し変わっていたりします。枚数が多くなるほど、1枚ずつの細かい指示まできっちり反映されにくくなる感じでした。
40枚を一度に出せること自体は便利なんですけど、あとから修正する画像が増えるなら結局手間なんですよね。速さだけ優先して大量生成すると、全体の質が少しずつ落ちて、最終的には直す作業が増える。なので、まとめて大量に作るより、生成する単位を小さくした方がクオリティは安定するという結論になりました。
10枚ずつ作ることで解決できた理由
そこで、40枚を10枚ずつ4回に分ける形に変えました。10枚なら、文字・表情・キャラクターの雰囲気をまとめて確認しやすいし、ズレが出てもその10枚の中だけ直せばいいので、修正範囲がかなり小さくなります。
さらに今回は、10枚ごとの単位にしたうえで、Work側に「生成する→確認する→必要なら直す→次の10枚へ」という流れで、作業を最後まで進めてもらう形にしました。僕が毎回1枚ずつ指示を出し続けるより、まとまった工程を任せた方がかなり楽なんですよね。
AIに全部丸投げするというより、人間が作業の区切りを決めて、その区切りの中をWorkに任せる。このやり方なら、スピードを落としすぎずに全体の質もそろえやすくて、40枚を一気に作ったときより安定しました。
AIでも、文字位置や細かい崩れは普通に出る
ここは実際にやってみて分かった部分です。
見た瞬間はそれっぽく完成していても、よく見ると文字の位置が微妙だったり、キャラクターの形が少し違ったりします。
なので、完成した画像をそのまま全部使うのではなく、気になるものだけ個別に修正しました。
ここは昔と似ていて、結局「最後に人間が見る」は必要です。
むしろAIを使うなら、生成する能力より、どこが変なのか見つける能力の方が大事かもしれません。
最後はLINE Creators Marketで人間が確認する
画像がそろったら、LINE Creators Market側で登録していきます。
ここまでAIで作れても、最後の確認まで全部AI任せにはしませんでした。
並び順、文字、見切れ、変な画像が混ざっていないか。
40枚並べて見たときに初めて気づく違和感もあるので、最終チェックは必要ですね。
手描きとAI、何が一番違ったのか
一番違ったのは、絵を描く時間が減ったことよりも、作業の中心が「描く」から「選ぶ・直す・判断する」に変わったことでした。
昔は、自分の手を動かさないと1枚も増えませんでした。
今はAIに候補を出してもらって、その中から使えるものを選び、ズレている部分を修正する。
楽になったのは間違いないんですけど、「AIなら何もしなくていい」という感じではないです。
まぁ、40枚全部手で描くのと比べたら、めちゃくちゃ楽ですけどねw
AIで作るなら、最初に「使う場面」を決めた方がいい
今回やってみて、先にキャラクターを作るより、誰が誰とのLINEで、どんな場面で使うのかを決めた方が作りやすいと思いました。
「かわいいスタンプを40個作る」だと広すぎるんですよ。
それより、夫婦の連絡用、子育て中の家族用、仕事仲間用みたいに用途を先に決める。
そうすると、必要なセリフもAIへの指示もかなり具体的になります。
最後に僕がChatGPTで作ったスタンプがこちら
家族や夫婦で使いやすいスタンプです。
今回作ったのは、家の中で実際によく出てくるやり取りを中心にしたLINEスタンプです。送り迎え、ご飯、買い物、帰宅、了解、ありがとうなど、わざわざ毎回文章で打つほどでもないけど、毎日のLINEでは何度も使う言葉を多めに入れました。
夫婦だけでも使えますし、子どもがいる家庭なら特に使いやすいと思います。派手なネタ系ではなく、普段の連絡で自然に使えることを優先して作っています。
下に2種類まとめているので、気になる方があれば中身を見てみてください。



