「新しいAIが出ました」と聞いても、名前が増えるだけだと、ちょっと置いていかれますよね。知りたいのは、結局、自分の仕事に何が使えるのか。
今回は、2026年9月28日に発表されたClaude Sonnet 5.5のニュースと、Excelの集計などで試すための指示文をまとめます。
情報確認:2026年10月2日。この記事は公式発表をもとにしたニュース解説です。Sonnet 5.5を使った実機比較や、作業時間の計測はまだ行っていません。
Claude Sonnet 5.5、何が変わった?
開発元のAnthropicは、従来のSonnet 5より出力が30%以上速く、同じ仕事にかかる利用費用も最大30%減ると説明しています。資料や表計算の作成、日常的な作業などを得意分野として挙げています。
これは開発元による評価です。自分の作業でも必ず同じ割合で速くなる、という意味ではありません。また、仕事ごとの利用費用の話を、一般向け有料プランの月額料金が30%安くなるという話と混同しないようにしましょう。
まず試すなら「毎回やっている小さな作業」
いきなり仕事を全部任せるより、「この表を担当別にまとめたい」「この文章を短くしたい」という頼み方の方が、結果を確認しやすいです。
たとえば、こんな使い方が考えられます。以下は今回試す題材の提案であり、新モデルだけにある機能という意味ではありません。
- Excelの集計:担当別の件数や割合を出す数式を相談する。
- 引き継ぎメモ:箇条書きのメモを、手順と注意点に整理する。
- お客様への返信:下書きの意味を変えず、読みやすく整える。
どれも、できたものと元の情報を見比べやすい仕事です。最初は架空のデータで試せば、間違えても修正できます。
コピペ用:Excelの担当別集計を相談する
以下をコピーして使えます。Claudeに限らず、普段使っているAIで試すための文章です。使うサービスや設定によって、返ってくる説明は変わります。
あなたは小さな店舗の事務担当です。
次の架空の表を使って、Excelで問い合わせ数と成約数を集計する方法を教えてください。
個人情報はありません。
日付,担当,問い合わせ数,成約数
2026-10-01,A,12,3
2026-10-01,B,8,2
2026-10-02,A,10,4
2026-10-02,B,6,1
最初はVBAやPythonを使わず、普通のExcelの数式でできる方法を優先してください。
列の位置はA列から上記の順番です。データは2行目から5行目です。
担当別の問い合わせ合計、成約合計、成約率を作りたいです。
成約率は「成約合計÷問い合わせ合計」です。
問い合わせが0のときは0%を表示してください。
数式と入力するセル、確認用の正しい答えを出してください。
初心者向けに、操作を1つずつ説明してください。
正しい答えは?AIの返事を確認しよう
この例は手計算でも確認できます。A担当は問い合わせ22件、成約7件なので約31.8%。B担当は問い合わせ14件、成約3件なので約21.4%です。
| 担当 | 問い合わせ合計 | 成約合計 | 成約率 |
|---|---|---|---|
| A | 22 | 7 | 約31.8% |
| B | 14 | 3 | 約21.4% |
たとえばF2に「A」を入力した場合、G2に問い合わせ合計、H2に成約合計、I2に成約率を作るなら、数式の一例は次のようになります。
G2:=SUMIF($B$2:$B$5,F2,$C$2:$C$5)
H2:=SUMIF($B$2:$B$5,F2,$D$2:$D$5)
I2:=IFERROR(H2/G2,0)
I列の表示形式を「パーセンテージ」にします。F3に「B」を入れてG2:I2の数式を3行目へコピーすれば、B担当も集計できます。
ここで大切なのは、AIが長く説明できるかではなく、合計と割合が合っているかです。数式の参照先まで確認しましょう。上記の数式例は本記事の説明用で、Sonnet 5.5の実行結果ではありません。
VBAやPythonは、必要になってからでいい
VBAはExcelの操作をまとめて行うための仕組み、Pythonはデータ処理などに使われるプログラミング言語です。
ただ、この例なら普通の数式で済みます。AIがコードを書けるからといって、毎回コードを作る必要はありません。
「何十個ものファイルを毎回まとめる」など、同じ操作を繰り返す仕事が出てきたら、そこで自動化を検討すれば十分です。まずは、簡単な方法をAIに聞いてみましょう。
新しいAIだから、すぐ課金した方がいい?
まずは今使えるサービスで、同じ作業を試してみるのがおすすめです。十分な結果が出るなら、それを使い続ける選択もあります。
ClaudeでSonnet 5.5を使いたい場合は、自分のアカウントで選べるか、利用回数やプラン条件を公式画面で確認してください。本記事では、日本の個別アカウントでの選択可否や、最新の円建て月額料金までは確認できていません。
仕事の実データを入力する前に、会社のルールを確認しましょう。最初の練習は、この記事のような架空データで十分です。
試したあとに見るのは、この3つ
- 結果に間違いがないか。
- 自分でやるより手間が減ったか。
- 次も同じ方法で使えそうか。
新モデルの名前を覚えるより、この3つが分かる方が仕事では役立ちます。まずは、小さな表の集計から試してみてください。

